2012年6月25日月曜日

刃物とこども

線の上をまっすぐ…引くときに力を入れて…
青梅幼稚園は長い歴史を持っています。だから、幼稚園にある、引き出しや、机、椅子は年季の入ったものが多く、みんな大事に扱っています。
 そんな中、職員室にあるテーブルの天板がでこぼこになってしまっていました。長い年月を経て、確かに表面はぼこぼこ。でも、使用され続けてきた貫禄というか味を持っていて、とても魅力を感じます。
そこで、子どもたちと一緒にテーブルを再生させることにしました。
塗装後のやすりがけ。うわぁ、すべすべ。
板は近所の大工さんが無償で提供してくれました。さらに、のこぎりも貸していただきました。その時、大工さんが「俺がガキの頃はいっつも小刀(こがたな)を持ち歩いていたよ。でも、それで大きな怪我をしたことはないし、他人を傷つけたこともない。むしろ危ない物の扱いを知ってた方が大人になってから役に立ったよ」と話してくれました。

いざ、作業を始めてみると…意外と(!?)みんな上手なんです。最初は力が入りすぎて、うまくのこぎりを動かせない事もありましたが、そこは学習能力の高い子どもたち。左右両手の力を均等に線の上をまっすぐ引くことを体で覚えてくると、どんどん切れていきました。
周りで見ている子たちも最初は切っているところへ手を出す子もいましたが、そのうち危ないものだとの認識をしてくれたようです。「木が切れるんだから手なんかあっという間に切れちゃうよ」と年長さんが年少さんに教えてくれていました。

なんでも危険なものを隠して、子どもから遠ざけてばかりいると、いざそれを目の前にした時、間違った使い方をしてしまうと大事故につながります。しかも、子どもたちはのこぎりのような危険なにおいを感じるものほど興味をもってやってきます。

ある年中さんの男の子で毎日毎日がんばってのこぎりをひいてくれた子がいました。「疲れない?」と聞くと「ううん。疲れるけど昨日よりいっぱい切れてるから、もうちょっとやる」
上手に扱えるようになると疲労度も、危険度も減るのですよね。子どももそれが楽しいと感じていたのではないでしょうか。(ま)

完成!味があるでしょ!

2012年6月21日木曜日

自然の恵み 梅の収穫 と プライドのリレー

鈴なりの梅。お見事!
「うわー、まさに鈴なりね。そろそろ収穫しましょうか」
ぐみの実に引き続き、青梅幼稚園、自然の恵み第2弾は「梅」です。

「ほら!そこにある!」
「年長さん、木に登れる子は上の方の実を取って!」と言うと「よっしゃぁ!」と我先に登りだす子ザル、いや、子ども達。


年少さんだって、それ!
木に登れない子も脚立を使ったり、先生に肩車されて狙った梅を次々に取ってくれました。
手が届くかなぁ…





採りも採ったり、総計8キロ超の梅!例年よりも多く採れたようです。大人がこの作業をしたら、「仕事」と呼ばれるのでしょうが、子ども達は何の疑いもなく「遊び」として楽しんでいました。この「遊び」の中に、木登りでは手足を木にかける順序を自分で計算して思い通りに体を動かす事。友達が困っていたら「その枝に足をかけろ!」と教え合う事。また、手を高く伸ばす時に反対の手でバランスを取り、指先の微妙な力加減で実をもぐ事、などなど。このような「遊び」を通して自分の体を自分の物にしていき、少々の危険があるからこそ、真剣に助け合い、社会性を身につけていく。自然からいただく恵みは単に梅の実だけではないなぁ、と自然の持つ力に心から感謝しました。

「これ、取れてる?」
「あぁ、上手に取れてるよ」

さぁ、お次は梅ジュース作り。まずは梅の実をよく洗ってへたを取り除く作業。丁寧に一つ一つ、竹串で取っていきます。こういう作業はおばあちゃん先生がいると落ち着いてできます。


洗った梅をよく拭いて
この梅ジュース作りは年長さんしかやらせてもらえません。だから、一つ一つの動作に少し、年長さんとしての誇りのようなものが見え隠れします。そして、作業を終えてから去年の年長さんが作った梅ジュースの実をいただきました。梅の花を見ていた頃、みんなで送りだした去年の年長さん達を思いながら、「今は僕らの番だ」、と、きっと思ってくれた事でしょう。そして年中さん達はこの年長さん達の背中を見ているからこそ、年長さんになった時の喜びがあるのだと思います。
お砂糖につけて完成!
去年つけた梅の実を食べて…
「ん!? 甘いよ!」

こうした子ども達の「プライドのリレー」 を大切にしていきたいと思います。(ま)







2012年6月12日火曜日

子どもも小鳥も みんなで食べた ぐみの実

「ねぇ、赤くなってるよ!」

種の周りが甘いよ!

「そうね、じゃぁ、みんなで食べましょう」


 ついに、ぐみの実を食べる事が解禁になりました。待ちに待った実を取って一口ほおばると「わぁ、ちょっと酸っぱい」「でも、甘いよ」「種のまわりが甘い!」などなど子どもの嬉々とした声。

うん、これ、あまいね。


青梅幼稚園のぐみは少し大きめの実をつけるようで、食べごたえも十分。みんな食べれるように昼食の時間に一人一つずつ配りました。みんな嬉しくって思わず笑顔になって食べていました。


大きいのはどれかな?

そんな、ある朝、小鳥が飛んできてぐみの実をつばんでいました。「あら、小鳥さんも食べに来たわ」と笑顔で言った先生の一言に「子どもは自然の一部」との言葉を思い出し、みんなにおいしい実を分け与えてくれたぐみの木に感謝の思いでした。


来年も、いっぱい実をつけてね。(ま)